何をすれば?発作が起こったときの対処

痛風は「痛み」をともなう病気ですが、その「痛み」というのが、もうこれはちょっとやそっとではない、天地がひっくり返ったかと思われるレベルの痛みであるというのは、おそらく経験した方でないとイメージできないのではないかという気がします。



ですからまさしく「発作」と呼べるレベルで激しく痛みます。そうなると、「まあ寝れば治るだろう・・・」などと悠長なことを言っていられなくなります。

痛みのメカニズムをお話しますと、簡単に言ってしまえば、患部の神経部分が血中物質の結晶によって突き刺されている状態が痛風です。ですから痛くないはずがありません。

もう少し専門的に言えば、その物質が急に増加したために、血中の白血球が結晶化した部分を攻撃することによって激しく炎症を引き起こされることになります。

したがって、痛風も症状がひどくなると、赤紫色に腫れあがってしまいます。

ですから、痛風の発作が起こったときに、まずしなければならないのが、



病院に行くとすぐに湿布を貼ってくれますが、しかしあまりにもひどい発作のときには身動きできないことも想定されます。

何しろ痛風の典型的症状は、左右どちらかの足の親指のつけ根あたりに起こるので、歩くことはもちろん、自転車や自動車の運転など危なくてできるはずもありません

それどころか、靴や靴下をはくことさえ厳しい状況であるといえるのです。

そんなときには、自宅の救急箱の中から常備してある冷感湿布を引っ張り出して、患部にそっと貼るという対処が必要になります。

放置すれば、場合によってはこの激しい痛みが1週間も続くことがありますので、そうなったらはっきり言って気が変になってしまわないとも限らない痛みなので、ここはなんとか踏ん張って湿布などの対処をしてください。

もし湿布がない場合には、あまり動けないことを考慮すると、洗面器に水を入れて、その中に氷を放り込み、しばらく足をその中に浸しておくというだけでも炎症はだいぶ収まります。

そして、何とか歩けるレベルにまで鎮静化することに成功したら、今度こそできるだけ早く病院に行って、お医者さんに相談してください

おそらく血中の物質(これを「尿酸」と呼びます)の濃度を下げる薬を出してくれるはずです。

さらに、かなり強い痛みどめと胃薬を出してもらえることになると思いますので、これらをしっかりと服用し、経過観察するといのが痛風の発作時の一般的な対処方法となります。



これが発作時にすべき緊急対処ということになります。

痛風発作とはどんな症状なの?

痛風は発作のときだけで、



のが特徴です。しかし発作が出たときには大の男でも泣いてしまうほどだと言われています。そんな痛風の発作についてもう少し考えてみましょう。

痛風の発作は多くの場合、足の親指の付け根に痛みが走るところからスタートするようです。もちろん人によって痛みの場所は違いますが、最初はその部分が多いとのこと。

他にカカト、くるぶし、足の甲、アキレス腱、膝などに痛みがくることや、まれに手の関節に起こることもあります

発作は夜中から明け方がとても多く、痛みが2週間程度続くと痛みの部分が赤く腫れることも。

そこまでひどくなると、それがピークと考えられます。そこから数日かけてだんだん楽になっていき1回の発作が治まるといった具合です。

発作が起きたときに薬がない、病院がまだやっていないというときには、とにかく痛いところを冷やします。ビニールに氷を入れ冷やしてみましょう。

できれば心臓より高いところに患部を上げると痛みが和らぎます。発作に慣れてくると、ひどい痛みが出そうになったら痛み止めを飲むようにするといいでしょう。

病院で処方された痛み止めがないときには、市販の痛み止めでも対応できます

ただしサリチル酸やアスピリン系は避けるようにしないと、有効性がないどころか逆に悪化することになります。またアルコールで痛みを紛らわすことも、より痛みが強くなるだけなので厳禁です。

そして初めての発作が出たら、今後いつ発作が出るか分からないので、根本的な治療の方針も兼ねて今後の発作時の対応などのためにも、病院で診察を受けるようにしましょう。

また発作はひどい痛みのわりに、治ってしまうとなんでもなくなってしまいます。そのためつい放っておきがちですが、



そして痛みもだんだん強くなるので、1回発作を体験したら早めの受診が大切です。

痛風発作時の痛み止めの方法

痛風の発作時の痛みと言ったら、「激痛」ということばでさえ生易しいと感じるレベルですから、とにかくできるだけ早くこの「ほかに言い表しようがない痛み」をどうにかする必要があります。

痛風関連の書籍などを読んでみると、痛みのメカニズム云々が詳細に書かれていることが多いですが、



というくらいの痛みをともなうのが痛風です。

ですから、多くの場合病院に駆け込むことさえできません。そんなときは、応急処置が大切になります。痛風の発作の痛み止めの方法は、



が考えられます。痛みのレベルを考えるなら、思わず「神に祈る」という行動に出てしまいたくなる気持ちもよくわかりますが、これは後回しです。

まずは、物理的にできるだけのことをして、祈るなら最後に祈りましょう。

痛み止めの方法でもっとも有効なのが、患部を冷やすことです。痛みの原因と言っていい「強い炎症」を、何とか鎮静化させることが先決です。


冷感湿布があれば、それを貼ってしばらく安静にしている必要がありますし、もしそういった気の利いたものがなければ、洗面器に水を張って、その中に氷をたくさん入れ、少々冷たいですが、その中に足を浸して痛みが緩和されるまでじっとしています。

もちろん、あまりにも冷たさをガマンしすぎると、低温やけどを発症してしまいますので、ときどき外に出して、また中に入れてという繰り返しが効果的です。

もし、痛み止めの薬を常備しているのであれば、すぐにでも服用してください。ただし、いくら痛みが激しいからといって、用量を守らないのはNGです。ただ、



ので、ボルタレンなどの強力な痛み止めを服用するのがおすすめです。

もしそういった強力な痛み止めがない場合は、頭痛薬などで応急処置をしたほうが(気分的にも)よいかもしれません。

発作が鎮静化したら、病院に行くのはもちろんですが、痛風は先々長い付き合いになる病気なので、上手に付き合うためにも、病院で強力な痛み止めを処方してもらい、これを常備薬としてお守り代わりに救急箱の中に保管しておけば、「いざ!」というときのためには役立つと思います。

痛風の発作こそ、「備えあれば憂いなし」のことばがそのまますっぽり当てはまる病気であると思います。

ひとつ気をつけてほしいのが、激しい痛みのときには無理に病院に行こうとしないことです。事故などにつながってしまう可能性もありますので、注意してください。

痛風は痛み止めも効かない?

痛風になると、その痛みは風が吹くだけでも耐えられないほど痛いと言われています。昔は痛み止めなどないため本当に泣くほど痛かったとのこと。

それほど痛風の痛みは強いものなのですが、今は痛み止めも有効性が高くなっているため、痛みを相当抑えてくれると言われています。

まず鎮痛剤が効かないということはほとんどありませんが、その効果にはいろいろ違いがあるようです。

痛み止めは一般的にロキソニンやボルタレンが多いようですが、どちらもいわゆる炎症を抑えるタイプの鎮痛剤です。

これらは痛風の痛み止めに使われていますが、特に痛風専用の鎮痛剤ではなく歯が痛いときや頭痛、生理痛などにも使われています。

ではロキソニンとボルタレンのどちらが効果が高いのでしょう。痛みに対して効果が高いのは、やはりボレタレンと言われています。

ロキソニンというと普通にドラッグストアなどでも購入できますが、ボレタレンは医師の処方せんがないと購入できません。

ロキソニンは以前ボレタレンと同じように処方せんが必要でしたが、数年前から解禁となって普通に市販されるようになりました。

さて痛風治療というと発作時の鎮痛薬と、痛風の原因である高尿酸血症の治療薬との両面から行います。

そして痛風専門の鎮痛剤であるコルヒチンという鎮痛剤もありますが、激しい痛みには効果が低いということから、最近は弱い発作のときだけのために処方されるようです。

またロキソニンやボルタレンは非ステロイド制消炎鎮痛薬ですが、腎機能に副作用が出やすいので、腎機能にトラブルのある人や腎機能に影響が出た人は、ステロイド性消炎鎮痛薬のプレドニンの経口投与の他に、リメタゾンの静脈注射をすることもあります。

静脈注射の方が効き目が早いので、我慢できない痛みには使われることもあります。

痛風の痛みは発作2日~3日がピークと言われていますが、ピークが過ぎるまでは多めに鎮痛剤を摂取することになります

そのため腎臓や肝臓に副作用が出やすいとも言われています。またどうしても痛みがひかないときには神経ブロック療法などに変更することもあるようです。

痛風発作の治療について

痛風発作の治療の方向性は、大きく分けてふたつに考えなければなりません。ごく短期的な治療と、長期的な治療の二通りでアプローチするする必要があります。

短期的な治療とは、発作が起こった際の対処です。これに対し長期的な治療とは、いかに発作をとどめるかというところに焦点が置かれることになります。

まずは、発作の対処についてお話します。痛風の発作は、血中の尿酸が結晶化し、これがとげのような形で神経を突き刺すことで発症します。

ですから当然激痛です。尋常ならざる激痛ですから、当然白血球が目まぐるしく対応にあたりますので、そのときに「炎症」が起こり、ひどいときには大きく赤紫色に腫れあがります。まずは



痛みどめも、市販の頭痛薬などでは効かない場合がほとんどですので、冷やすことで炎症を抑え、少し楽になったら病院に行って対処してもらってください。

痛みどめや尿酸値低下作用のある服用などの投薬治療がすぐにでもスタートできます。もちろん湿布してもらうこともできます。

次に、このあまりにもつらい発作をいかに起こさないかという長期的な治療になりますが、尿酸値を下げる薬を継続的、あるいは断続的に服用するのが一番手っ取り早いといえます。

発作が出ていないときに服用して予防的な対処を行うことが重要です。


また、尿路結石や腎結石などの予防にもつながります。加えて、自宅では食事制限を行うこと、特に、高プリン体の食材を制限する、アルコールを控えるなどの対処で効果が見込まれ、平素の運動不足をできるだけ解消する必要があります

運動を取り入れることで薬を飲まなくても発作が起こらなくなったという報告も多数寄せられています。

ただし、これは「完治」ではなく、



ことを認識してください。つまり、投薬治療をせず、運動不足を継続すると、またすぐに発作が起こる可能性が高いということです。

痛風の発作の期間

痛風の痛みを経験している者から言わせてもらえば、あんな痛みはちょっとほかには思いつかないというレベルの強烈な痛みに襲われることになります。

しかも、それが一瞬ではなく、かなりの長期間にわたって激痛に苦しめられなければならないのが痛風の症状です。

具体的な期間は個人差がありますので明確には言えない部分もありますが、



もちろん、尿酸値を下げる薬を常備している人なら2~3日のうちに最悪な事態は回避することができますが、原因がなんだかわからないという人だと、「まあ、放っておけばそのうち治るだろう」という根拠のない油断によって、やがて襲ってくる激痛のイメージがすべてかき消されてしまうため、とんでもない災難に遭ってしまうケースが実に多く、その場合だとやはり1週間程度苦しまなければならないと覚悟しておくべきでしょう。

また、痛風という病気は進行性の病気であるとする説もあります。どのように進行するのかというと、まずは、発作が現われるサイクルが短くなる、そして、発作期間が徐々に長くなるという症例も多数報告されています

はじめは半年ごとくらいのサイクルで、1週間ほど発作に苦しめられたという症状だったのが、何年もあとには徐々にそのサイクルが短くなって、4か月サイクルになった、さらには3か月後にもうやってきたといった具合に



そして、はじめは1週間が発作期間だったのが、10日になり、やがて半月になりといった具合に、発作期間も長引く傾向にあります

ただし、そういう傾向は、食事制限を実施することや運動を取り入れることで改善することは十分可能です。

かなり短いサイクルで、しかも発作期間が長くなってきていた(つまり、悪化、進行していた)人が一念発起して近所の山登りを始めたら、その後5年間発作が出なかったといった報告もなされています。

痛風発作にはロキソニン

痛みを放っておくと軽い発作が何回も起こった後に、だんだん激痛になっていくものなのです。そんな痛みには、



が知られています。痛風の軽い発作のときに痛風とは思わずに、痛み止めとしてロキソニンを飲んだ人は、痛風の痛みであってもそれで乗り超えることができる可能性もあります

しかし最終的にはロキソニンも効かなくなり、薬物治療を始めなければならないことになります。

ロキソニンは数年前から薬剤師がいる薬局なら、購入することができるようになっています。そのため病院に行かなくても、応急処置的にロキソニンを摂取することができるわけです。

しかし人によっては腎機能低下が起こる場合もあり、他にもさまざまな副作用が出る可能性もあるため、おかしいと思ったらすぐに病院に行くべきでしょう。

病院での処方でも最初はロキソニンが多いようですが、副作用の検査などもきちんとしてくれます。

それでもロキソニンが効かなくなると他の痛み止めを処方されますが、



と言えそうです。痛風には強い痛み止めが必要になるほど、つらい可能性があります。

痛風は多くの場合、発作期には薬物治療はせず次のステージになったときに、尿酸分泌異常を改善する薬剤治療を始めます。

そのためそのステージまでは、相当強い発作でも痛み止めで乗り超えることに。しかしチクチクした状態で痛風治療が受けられると、このようにならずに改善することもできるとのこと。

ただしチクチクした時点ですぐに病院に行く人はまずいません。そのため発作期は痛み止めで、上手に乗り超えることが必要になってしまうのです

痛風発作期のあとの治療

痛風の本格的な治療というと、やはり尿酸値を下げることにあります。尿酸値を下げるには尿酸の生成を抑えることと、尿酸を排出させる治療が必要になります。

この2つの作用を行う薬を飲む、薬剤治療が痛風の治療と言えるわけです。

しかしこれらの治療は発作期には効果がなく、その次のステージ



だと言われています。やはり副作用のことも考えると、効果の高いときに摂取することがベストタイミングと言えます。

そのため痛風発作が起こっても、鎮痛剤で抑えるという治療をしばらく行います

あくまでも痛みを抑えてその場を乗り切るための治療であって、



のです。ただし食生活の見直しなども行うことで、それだけで改善に向う場合もあります。しかし、ほとんどは痛みを抑えながら次のステージに進み、そこから本格的な治療になっていきます

ちなみに副作用が少ない非ステロイド系の鎮痛剤を使いますが、腎機能が弱い場合はステロイド系のものを使います。

本格的な治療が始ると尿酸降下薬を摂取することになりますが、尿酸降下薬を飲んでいるときに急に発作が出ることもあります

そのためコルヒチンも一緒に飲むように処方されることもあり、これをコルヒチン・カバーと言われています。尿酸降下薬は尿酸値を下げる降下がある反面、



ため、少量ずつ増やしていくことが医師の判断で行われます。

尿酸排出促進薬を摂取する場合は一気に尿の中の尿酸量が増えるため、尿道に尿酸塩結晶ができることもあります

そのため尿をアルカリ化して結晶を作らないようにするために、以前は重曹を同時摂取していましたが、最近はクエン酸を使用することの方が多いようです。

重曹もクエン酸も副作用がないので安心です。他にも、もちろん水分を多く摂取することも大切であり、どんどん尿を排出して尿酸分を流してしまうということが大切です。

そのためにも尿酸降下薬と尿酸排出促進薬の2種類を同時に摂取していくことが重要になります。

痛風発作とコルヒチン



などと言われますが、残念ながらこれは事実であるといわなければなりません。服用することで痛風が完治する薬は未だ開発されていないというのが実際のところです。

しかし、「痛風の予防」という意味ではかなり特効性のある薬がすでに開発されています。それが、「コルヒチン」という薬です。

コルヒチンはユリ科の「イヌサフラン」と呼ばれる植物の球茎が原料として用いられている薬ですが、その歴史は非常に古く、なんとすでに紀元前から存在していたという驚くほど古いルーツの薬です。

痛風という病気には「現代病」というイメージがありますが、太古の昔からあった病気であるというのも非常に驚くべき事実です。

さて、このコルヒチンですが、はっきり言って、あまりにも激しい発作がすでに発症してしまってからの即効性を期待するのは少々酷であるといわなければなりません。

もちろんそういう状況で服用しても一定の効果が見込めるものの、ピタっと鎮静することはまずあり得ません。それよりも、すでに痛風を患ってしまったという人が、「あれ、ちょっと足が痛むぞ・・・」とうタイミングでコルヒチンを服用することで、その後訪れるはずの発作を回避することができるといった、そういうタイプの薬であると認識するとよいでしょう。

痛風の痛みのメカニズムは比較的シンプルで、これは過剰につくられた尿酸結晶(尿酸ナトリウム)に対して白血球が激しく攻撃する際に現れる炎症が原因になっていますが、

コルヒチンを服用すると、



のです。これにより、激痛はとりあえず抑えることができるのです。最近では、強力なステロイド剤として知られる「プレドニゾロン」や「プレドニン」などを服用することで、副腎ホルモンの作用を鈍らせ、白血球の動きを止める働きを期待できるようになっています。

ただし、激しく痛みはするものの、これは白血球が適正な動きをした結果起こる反応ですから、白血球をいつまでも稼働させないままでいると、別の危険が迫った際に防御してくれる細胞がいなくなってしまうことを意味します

ですから、コルヒチンにしろプレドニゾロンやプレドニンにしろ、連続的に服用するのは避けるべきです。多くても1日に朝晩2錠、これを5日以上継続するのはややリスキーであるといえます。また、コルヒチンは特に、



下痢や嘔吐、頭痛や発熱などが見られたら、即時服用を中止すべきです。

 

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